ホーム>ブログ>キャリア・生き方>「良いやつ、出来るやつばかり辞めていく」と聞くたびに
2026/09/28
じゃあ、残っている私は?
長く勤めていた会社で、辞めていく人がいるたびに、上の人たちが口にする言葉があった。
「良いやつ、出来るやつばかり辞めていくよなぁ」
人が辞めるたびに聞いていたから、もう何回聞いたか分からない。
そういう意味で言っているわけじゃないのは、分かっている。実際、辞めていったのは本当にいい子で、出来る人たちだった。
でも、聞いている方からすると、やっぱりモヤっとする。
じゃあ、残っている私は? 良いやつでもないし、出来ないやつなのかな。
本気でそう思うわけではない。悔しいとか、寂しいとかでもない。ただ、なんとなく引っかかる。
若い頃は、なかなか言えなかった。30代半ばを過ぎてから、「それだったら、残っている人はそうじゃないんですか」と、冗談風に一、二度言ったくらいだ。あとは、しょうがないから言わなかった。
どっちつかずのコウモリ
では、なぜ残っていたのか。
別に、辞める理由もなかった。特別にやりたいことがあったわけでもない。モヤモヤしながら、ずっと続けてきた。
その頃は、マーケティング部門にいた。いろいろなことができて、楽しい部署だった。でも資格があるわけでもなく、どこか中途半端。どこに行っても通用するようで、通用しない。そんな感覚があった。
しかもマーケティング部門は、現場ではない。けれど本社から見ると、現場。そして現場からは、「現場を知らないマーケティング」と見られる。
鳥でも獣でもない。落ち着かない、どっちつかずのコウモリのような気分だった。
それでも、私は会社に居た。
居たからこそ、39歳のとき、初めての転勤で大阪へ行くことになった。組織改革のために、期待されて声をかけてもらえた。それが、すごく嬉しかった。
そして、大阪に行ったからこそ、今がある。
「良いやつ、出来るやつばかり辞めていく」。
でも、辞める人イコール優秀、というのは、それはどうかなと思う。
辞める人には、辞める人の都合がある。結婚、お給料、他の会社に行く。優秀だから辞める、というより、辞める理由によって違うのだと思う。
残ることが悪いわけでもない。残っている人は残っている人で、きっと何かしら思っている。今の会社でやりたいことがある人もいれば、やりたいことはなくても、そこで何かをしたい人もいる。準備期間の人もいるかもしれない。
やっぱり、人それぞれだと思う。
あなたが今、
そこにいるのには、
どんな理由があるだろう。
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谷藤 光優(たにふじ みゆ)
国家資格キャリアコンサルタント / Gallup認定ストレングスコーチ / ライフオーガナイザー
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