人材育成やチーム力をテーマに考える、これからの時代に求められる“人の力”
2025/04/07
AI活用が進む今こそ見直したい、人間力とチーム力
先日、心理学や脳科学の資格をお持ちの方とお話しする機会がありました。
話題は「これからの研修は、どのように変化していくのか?」というテーマへ。
きっかけとなったのは、2022年12月に登場したChatGPTの話。わずか2ヶ月でユーザー数1億人を突破し、そのインパクトは業界を問わず大きな話題になりました。
当初は機密情報や誤情報のリスクなども騒がれましたが、今ではある程度その懸念も落ち着き、私たちの生活や仕事のなかに自然と「AI」は溶け込み始めています。
たとえば、サービス業界。
宿泊業では自動チェックイン機やセルフレジの導入が進み、人手不足や業務効率化の対策としても定着しつつあります。FAQの自動応答など、身近なところでもAIを活用したツールが増えました。
しかし、こんな出来事がありました。
あるホテルに宿泊したときのこと。
受付にいたスタッフの方が、無表情のまま片手を床に水平にあげて、
「あちらの自動チェックイン機をご利用ください」と案内してくれました。
朝、ロビーにもスタッフはいましたが、目が合っても笑顔はなく、声かけもなく…。
「そこに"いるだけ"で、なぜその人が必要なんだろう?」と、ふと疑問を持ったのです。
もちろん、AIやシステムを活用することは悪いことではありません。むしろこれからの社会には欠かせない存在でしょう。
ただ、だからこそ「人が関わる意味」は、これまで以上に大切になるのではないでしょうか。
誰かがそっと声をかけてくれる。
相手の表情に気づいて、言葉を添える。
「自分のために動いてくれた」と感じる瞬間。
これらは、AIにはまだ難しい「人ならではの力」。
企業でも同じです。
社内コミュニケーションやチームマネジメント、営業や接客の現場。
どんなにツールが進化しても、そこに「人」がいる限り、“人の力”が差を生みます。
これからの研修に必要なのは、知識やスキルの詰め込みだけではありません。
「人間力を育てること」「信頼関係を築くチーム力を高めること」。
新人であれ、中間管理職であれ、どの層にも求められるのは、こうした“人と人をつなぐ力”ではないでしょうか。
AIが当たり前になった時代だからこそ、人の価値はもっと高まる。
改めて、そんなことを考える機会となりました。


