ワマル株式会社

ベイクドアラスカの演出の向こうとホテルマンの奮闘

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炎のデザート『アラスカ』の向こうとホテルスタッフの奮闘

炎のデザート「アラスカ」の向こう

2025/03/12

華やかな演出の裏で、ホテルスタッフ(ホテルマン)は何を考えているのか? ベイクドアラスカの舞台裏で繰り広げられるホスピタリティの物語。

ホテルスタッフ(ホテルマン)がこっそり懺悔する切り分けの秘密

ホテルの宴席や結婚式では、料理だけでなく演出の要素も大切です。その中でも、一時期流行した「炎のデザート」と言われる「ベイクドアラスカ」。

このデザートは、アイスクリームをメレンゲで包み、お酒(ウイスキーやブランデー、ウォッカ、キルシュなど)をかけて火をつけることで幻想的な演出を生み出します。会場の照明を落とし、ゆらめく青い炎がデザートを包み込む瞬間、お客様からは「おぉ〜!」と驚きの声が上がる。そんな特別なひとときです。

しかし、華やかな演出の裏には、ホテルスタッフ(ホテルマン)のちょっとした苦労や懺悔もあるのです…。

暗闇の中での格闘!

ある結婚式の宴席で、10人盛りのベイクドアラスカを運ぶことに。片手で大皿を持ち、もう片方の手には切り分け用のナイフとフォーク。炎が立ち上がる美しい演出の中、真っ暗な会場での切り分けが始まります。

しかし、このアラスカ、単なるケーキとは違い、中にはアイスクリームがぎっしり。しかも外側はふわふわのメレンゲに覆われているため、ナイフを入れると予想以上に柔らかく、境目も分かりづらい。さらに、会場が暗いため手元の視界はほぼゼロ…。

そして、ここでホテルスタッフ(ホテルマン)としての試練が待っていました。

「9人分の切り分け」

10人なら比較的均等に切れる。それでも四角じゃなく山型なので難しい。さらに、9人や7人など奇数の時はバランスが難しい。序盤は慎重に切り分けるものの、後半になってくるとアイスクリームが溶け、メレンゲとアイスクリームの境界が曖昧に。

心の中でつぶやきます。

「最後の方、ごめんなさい。それ、ほとんどメレンゲです…。」

サービス業のホスピタリティとは「見えない努力」

お客様にとっては、アラスカの炎とその美しさが記憶に残るはず。でも、実はその裏では、ホテルスタッフ(ホテルマン)たちが「どうやったら美しく、スムーズに提供できるか」を必死に考えています。

火のついたデザートを安全に運ぶため、重たいプレートを持ちながらも表情を崩さず、切り分けるときもスマートに見せる。たとえ、切り分けが思い通りにいかなくても、お客様が満足できるように「最後まで美味しそうに見せる」技術と工夫が求められます。

時にはミスをしてしまうこともありますが、その瞬間も「素敵な時間」に変えるのがプロの仕事。ホテルの現場では、そんな小さな努力と工夫が積み重なり、お客様の感動につながっているのです。

次に炎のデザートを目にしたとき、そんなことは忘れて、ただただ感動していただければ嬉しいです!
※多様性の時代に合わせ、一昔前はホテルマン(ホテルウーマン)でしたが、ホテルスタッフやホテリエを使用してまいります

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