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2025/02/17
立ち姿が変わると意識が変わる
——ホスピタリティの基本——
「きちんと立つ」とは何か？
サブタイトル
「きちんと立つ」「キレイに立つ」。サービスの現場では、よく耳にする言葉です。しかし、「きちんと」や「キレイに」とは、具体的にどのような立ち方を指すのでしょうか？
新人研修では、ただ「こう立ちましょう」と指導するのではなく、なぜその立ち方が大切なのか、具体的な理由をお伝えします。その結果、受講者の意識が変わり、姿勢への理解が深まるのです。
立ち方がもたらす影響
研修で正しい立ち方を学ぶと、単にお客様からの見え方が変わるだけではありません。自分自身の意識にも変化が生まれます。
例えば、背筋を伸ばし、重心を意識した立ち方をすると、自然と自信が生まれ、声のトーンや話し方にまで影響を与えます。さらにスタイルアップも期待できます。結果として、よりお客様に安心感を与えられる接客につながるのです。
また、正しい立ち方は身体にも良い影響を与えます。姿勢が整うことで、疲れにくくなったり、腰や肩への負担が軽減されたりする効果が期待できます。こうしたメリットを知ることで、受講者の取り組み方も前向きになり、継続しやすくなるのです。
研修後、受講者がすれ違いざまに「この立ち方で合っていますか？」と質問してくることがあります。単に「きちんと立ちましょう」と伝えたときには出てこなかった反応です。意識が変わると、主体的に学ぶ姿勢が生まれるのです。
OJTの役割——マニュアルでは伝えられないこと
マニュアルで「立ち方の基本」を教えることはできます。しかし、現場で求められるのは、その知識をどのように活かすかです。
OJT（オン・ザ・ジョブ・トレーニング）では、マニュアルには載っていない「なぜこの立ち方が必要なのか？」を伝え、実践の中で体得してもらいます。ただ決まりを守るのではなく、納得して取り組める環境を作ることが大切です。
研修で大切にしている「なぜ？」と「具体的に」
「この立ち方が決まりです」「これがマナーです」——こう伝えるだけでは、人は本当の意味で行動を変えません。
私たちの研修では、必ず「なぜ？」を伝えます。
なぜこの姿勢が良い印象を与えるのか？
なぜこの立ち方が自信を生み出すのか？
具体的にどのような動きをすれば良いのか？
「正しい立ち方」の裏にある理由と、実践的な方法を伝えることで、受講者が納得し、自然と行動に落とし込めるのです。
ホスピタリティとは「プラスαのアクション」
私たちが考えるホスピタリティは、「相手を尊重し、自己の心を豊かにし、プラスαのアクションを起こす」ことです。
立ち方一つをとっても、お客様の視点に立って考えれば、ただのマナーではなく、信頼を生む大切な要素になります。そして、研修を通じてその意識が変われば、ホスピタリティの質が大きく向上するのです。
立ち方を通じて、「なぜ？」を理解し、ホスピタリティを実践するための第一歩を踏み出してみませんか？
